まちなか円卓会議

2020年から「GoTo商店街」事業で

 志民連いちのみやでは、経済産業省「GoTo商店街」事業として商店街についての円卓会議事業を実施しました。2020年11月21日より2021年2月14日まで、まちの宮市での来街者アンケートや市民交流拠点整備のためのワークショップ、2度の円卓会議を開催しました。

 その中で、商店街にとどまらず中心市街地(まちなか)全般について、市民、行政、企業、団体等によるフラットな議論が、地域全体にとって大切だということが浮き彫りになったと思われます。

「円卓会議」って 

 円卓会議は「参加者間の相互関係や席次の明確化を避けるなどの目的で円卓を用いて行われる会議のこと」とされています(ウイキペディア)。佐山市や銚子市、雲南市でもまちづくりや過疎化対策に成果をあげています。

 活性化が言われつつ道のりが遠い一宮の中心市街地につき、この手法を用いてパワーゲームにならない真摯な議論を未来につなげていければと考えます。

 また中心市街地の議論は SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」の視点からも大切にしたいところです。

2007年当時から、一宮のまちなかでは

 一宮での中心市街地に関する議論は、2007年当時に中心市街地活性化協議会が組織され、公共路でのオープンカフェなどの社会実験がなされましたが、どれも実効性を伴わないまま姿を消しました。その後は、中心市街地の利害関係者の内部的関係性で自主活性化作業ができないまま時間が経過しました。何度か散発的な議論はなされましたが、その時々で消滅してきました。
 この間、他地域では新たに中心市街地活性化協議会が再設定され、効果をあげてきましたが、この地域はずっと空隙となったままでした。

まちなか円卓会議

 中心市街地を核とする一宮市全体について、地域内外の専門家や関係者、経験者を講師として迎えるなどしながら、下記のようなテーマで「円卓会議」を開催します。

  • まちなかの商業性と居住性
  • 一宮のまちなかの変遷と未来像
  • 都市計画と中心市街地
  • 活性化イベントと担い手のありようと今後の展開 

 新型コロナウィルス感染症の状況によっては、リモートでの開催も想定しています。

事業の成果、期待することされること

 この事業によって、下記のようになることを期待しています。

  • 様々な立場の存在が錯綜する、歴史ある中心市街地で、立場の上下や力関係になるべく左右されずに、未来の地域像を語ることができるようになる。
  • 対話を経て、ある程度の相互理解が多様にはかられる。
  • 全国各地で実績をあげている「中心市街地活性化協議会」の再結成へ向けて、多様な利害関係者の意思疎通と情報共有がはかられる。
  • 一宮市のウォーカブル構想と連携して、まちなかの再生に官民協働が促進される。

そして未来へ

 そしてその先には、こんな形になるといいなと、望んでいます。

  • 多様な利害関係者がさらに円卓会議の席に集まること。
  • 中心市街地活性化協議会の設置を求めて活動が広がること。
  • 会議や資料をウエブページに公開していくこと。
  • 広告など自主財源を確保していくこと。